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風を切る

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無題

●五木寛之さんは、「人は泣きながら生れてくるのだ」と、エッセイの中に繰り返し書き続けています。「生病老死からは逃れられない。人は生れた時から死に向かって歩んでいる。」これ程に人間究極のマイナス思考はなく「人間とは、本来おおむね苦しみの連続である」と、はっきり覚悟すべきである。そして、「泣きながら生れてきた」人間が、「笑いながら死んでいく」ことはできないものか。プラス思考の極致に達し微笑みながら病で倒れたゴーダマ(仏陀)の生涯を例えた一節が、大河の一滴の冒頭にあります。

 呆れるほど幾度も触れていますが、僕の前から母が消えていなくなった秋の訪れ。
親の居ない日常にすっかり慣れ、悲しさや寂しさはとっくに消え失せ懐かしく想うくらい。
両親が、逝った年齢をすでに超え、今はおまけを頂いて生かされているように思えます。

  好きだった詩人寺山修二さんは、いつもどこかに郷愁を感じさせてくれる。
  「時には母がない子のように」 母が居なくなった頃に流行っていました。
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by kazewokiru | 2010-10-08 14:10 | 日々の雑感 | Comments(0)

特技「余計な一言」      職業「街の自転車屋」since1985


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